星とピエロ
飴屋夜春の独白日記  copyright(C)yoharu ameya
無題

どこまでも長い夜を
ベッドの上 うずくまって
外ではサイレン鳴ってるよ

そっとつまんだカーテン
誰も居ない舗道

信号の緑と赤の光の繰り返しを
何回見ていたんだろう

果てしなく長い夜を
抜け出したい 逃げ出したい
ベッドの上 かぶさって

涙垂れ流す
『薬が効かない誰か助けて』
涙垂れ流す

明ける頃には皆笑っているんだろう
「おはよう」って手振って学校行くんだろう
手遅れた遠い遠い世界だね

時計の針が止まって見える
誰かの声が聞きたい
でも誰も出ないね当然
携帯電話の光が消えてゆく

ベッドから降りて
冷たい床裸足で踏んで
キッチンでたばこを吸う
氷を齧る 何個も齧る

早く明けてくれないか
早く明けてくれないか

昨日と今日の境い目なんかないよ

そんな日々を生きている
生き続けているよ


飴屋夜春 080704